体験記 ~あの笑顔をとり戻すまで~

白血病との出会い(3)

平成15年12月職場に自宅から電話があった。

「朝から吐いて病院に来たら髄膜炎と言われすぐに府立病院へ行きなさい」と言われた。

わたしは(髄膜炎か、2週間ぐらいの入院かな)と考え府立病院に入院した。

入院するとすぐに主治医から

「今から髄注(腰椎穿刺をして抗癌剤を注入する)して、明日はマルク(骨髄穿刺)をします」

と言われ、私は髄注の一言で髄膜炎ではなく再発であることを悟った。

私は主治医に

「再発なんて聞いていない。それにウソはつかないでほしい」

と伝えると、主治医は

「ウソはついてないし、再発とは決まっていない。体重を教えて、畜尿を開始して」

と私に告げた。

私は(再発してないのに何で髄注とマルクが必要やねん。体重は治療に必要で畜尿も治療するためやん。何がウソついてないや!明らかに再発やんか)。

その主治医はそれ以来、私の信用を得ることはなかった。

夕方、森本先生が出張先から慌てて帰院して病室に来た。

私は「先生、再発やな?」と聞くと、森本先生は「顕微鏡見てくる、あとから説明する」と退室した。

その日のうちに先生から「中枢性の再発で骨髄移植をする」と再発の告知を受けた。