体験記 ~あの笑顔をとり戻すまで~

笑顔をありがとう(1)

“訪問教育”・・・この言葉を聞いて、何を連想されますか?

殆どの方が、聞いたことの無い言葉だと思います。

“訪問教育”とは、長期入院中の義務教育を受けている子ども達が、養護学校の先生に病室に来ていただいて、勉強を教えてもらう制度の事です。

多くの病院には“院内学級”という施設が有り、入院中の子ども達は、同じ病院内にある院内学級”へ出かけて授業を受けることができます。

ところが、残念ながら息子が入院した病院には院内学級の場が無いため、養護学校の先生方に、病室へ来ていただく“訪問教育”という形をとっているのです。

 

さて、私はここで、もうすぐ10歳になる私の息子と訪問教育の先生方との関わりを通して、私達親子がどれほど「元気」をいただくことができたか、そして暗い入院生活に明るい光を与えていただいたかを述べたいと思います。