体験記 ~あの笑顔をとり戻すまで~

ひとつの山をのりこえて(3)

マルクの結果、急性リンパ性白血病だけど、骨髄性の要因も持つ珍しいタイプ(ハイリスク)だということがわかり、また、中枢神経にも白血病細胞が見つけられ、通常よりきつい治療になりました。

が、幸い、幼いこともあってか、副作用は少なくてすみ、子ども自身の持つ明るさ、前向きな姿勢で、親の方が助けられつつ、順調にこなしています。

 

入院中はもちろん、退院してからも、きっと今後もずっといろんな場面で、心配事、不安はつきまとってくると思います。

初めは一人で悩み、次に主人に助けられ、家族に助けられ、回りの人に支えられて乗り越えてきたし、これからも乗り越えられるだろうと思います。

そんな時、気持ちをわかってもらえる人、同じ経験をしてきた人と話をするだけで、不思議と心が落ち着きます。

病気になったからこそ得られたことを大切に、たまには立ち止まりながらも、前向きに歩んでいけたらと思っています。

(N・Mさん 2001年11月記)