9月12日(土)13:30~15:30

D3カンファレンスルームにおいて「勉強会」を開催しました。

今回のテーマは「患児のきょうだい支援について」です。

”シブリングサポートたねまきプロジェクト”、略して ”しぶたね” の代表・清田悠代さんと、眞利慎也さんをお招きして、活動の内容をお話していただきました。

 

『かがやく未来』勉強会のご報告

 

シブリングとは英語でsibpng=きょうだい(兄弟姉妹)の意味で、入院中の患児のきょうだいを支援するために2003年11月に作られたスタッフ5名のボランティアグループです。

大阪市立総合医療センターを拠点として活動されています。

 ”しぶたね” の主な活動内容は以下の3つです。

1.年1回の「きょうだいの日」の開催

2.月2回 病院で面会中の保護者を持つきょうだいと遊ぶ活動

3.きょうだいの現状を広く知らせ、支援の種を蒔く活動

 

子どもが難病で入院すると、親御さんたちは入院した患児につきっきりの生活になります。

毎日が精いっぱいです。

これは『かがやく未来』の事務局メンバー全員が経験しています。

でも、きょうだいもまた、同じように驚き、傷つき、不安になったり心配したりしています。

そんなきょうだいが抱くいろんな感情についてお話しされました。

「不安感」「罪悪感」「過剰な同一視」「困惑」「憤り・恨み」

「プレッシャー・将来への不安」「孤立・疎外感」などがそうです。

 

きょうだいが抱くいろんな感情

 

そんなきょうだいの心の負担を少なくしたいというのが ”しぶたね” さんの願いです。

 

『かがやく未来』のスタッフも、一人一人が入院中・退院後のきょうだいとの関わりの経験を話しました。

少しでも入院中のお母様方の参考になればと思います。

 

私が一番感動した ”しぶたね” さんからのメッセージは「私たちがたくさんの準備をしたイベントで、きょうだいたちが見せてくれる笑顔は親御さんなら1分で引き出せる笑顔です。きょうだいはいつでも待っていますので、ぜひ、大好きな気持ちを伝えてあげてください。」という言葉です。

そして、こんな賞状を頂きました。

 

きょうだいへの賞状

 

お子さんの名前と、お子さんの大好きなところを書きこんできょうだいに渡すというものです。

普段、こういうふうに面と向かって「あなたのこういうところが好きよ」なんてなかなか言えません。

親子なんですから、「こんなにあなたのことを愛してるよ」と伝えるだけで、いろんな問題が解決されるんだな、と心から思いました。

 

大変、参考になるお話を聞かせていただくことができました。

そして、近い将来に「京都府立医大病院」内でしぶたねさんの「出前きょうだいの日」が開催されることを切に望んでいます。

 

 

清田さん、眞利さん、ありがとうございました。

ウェブサイト:シブリングサポートたねまきプロジェクト「しぶたね」